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GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)で脱原発

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消された数字19  科学的根拠



恵は再検査で異常なしとなり、元気いっぱいで退院した。
そして、いま、社会部家庭欄に出戻って、涼原惠の記者魂はメラメラと燃えている。

「家庭欄から、大反響を起こしてやるもんね!」


恵が取材して書いた「郡山の子どもが大量の鼻血・下痢・倦怠感」という記事(添付1)の反響は大きかった。好意的な反響が半分、いい加減な憶測で記事を書くな、風評被害を無責任に広めるなと言う批判が半分。


惠は決して憶測で記事を書いたわけではない。目の前に、健康被害を受けた子供がたくさんいたのだ。医者も被曝の影響は決して否定できないと言っていたのだ。しかし、因果関係の証明ができない、データがない、理論的な裏付けや科学的な根拠に乏しい点が批判された。批判されても反論出来なかった。

悔しい。

以前、月刊オムツ通信の時に出会った主婦からも「被曝のことをもっともっと調べて教えてください」と言うメールや投書がたくさん届いていた。懐かしいあの顔この顔が思い出された。月刊オムツ通信の読者は、惠を支持してくれた。励ましてくれた。それがなによりもうれしかった。

「被曝について科学的な根拠の乏しい記事」という批判を受けないようにするために、被曝について、いちから勉強し直そうと決心した。
そして、すぐに行き詰まった。

「100ミリで安全って言うけど、1ミリでも危険だという学者もいる。」
「子供は?妊婦さんは?同じ基準値でいいのか?」
「500ベクレルの食品は本当に安全?」
「1ミリでも危険があるという学者もいるけど信用できるの?」
「セシウムは体に蓄積するのしないのどっち?」

調べれば調べるほど疑問が次々と沸き起こる。

1ミリでも危険だという学者の意見のほうが説得力が感じられる。
しかし、問題は、記事を書く時に必ず科学的な根拠や解説で記事を補強しなければならないという事。
それが恵にはできない。

できないから記事にならない。
あの記事以降、全ての原稿がボツになってしまうのだった。
カメラマンのKさんによると、社内の原発推進派の巻き返しのとばっちりだそうだ。



困り果てた。

理ならどんな解決策を持っているだろう。

いや、メールでのやり取りではなく、直接取材をする。そして、彼の意見をそのまま記事にできないだろうか。

科学的な根拠を問うには、科学者に取材しなければならないが、それではまったく記事として面白味がない。すでにそういう記事は腐るほどあるではないか。そういうものがあってもなお、被曝について分からない事だらけなのだ。
なぜなら、人によって言うことが違うから。。。。


理なら、脱原発活動をする八百屋が語る意見として面白いかもしれない。月刊オムツ通信なら、脱原発運動の現場の声として載せることができる。

「これだ!」

恵は、良い記事ができそうな予感がするときにいつも感じる高揚感とはちょっと異質な胸の高鳴りを感じて戸惑った。



添付1
「原発50キロ福島・郡山の子どもが大量の鼻血・下痢・倦怠感」(東京新聞6.16) 
http://livedoor.2.blogimg.jp/bookkeepingworld/imgs/d/8/d8c868fc.jpg









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