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GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)で脱原発

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消された数字19  科学的根拠

原発特報部から降格され社会部家庭欄に出戻った涼原惠の記者魂がメラメラと燃えている。

「家庭欄から、大反響を起こしてやるもんね!」


6月に「福島で子供に異変が起きている」という記事(添付1)を書いた。読者から大きな反響があった。好意的な反響が半分、いい加減な憶測で記事を書くな、風評被害を無責任に広めるなと言う批判が半分。

そして、社内の原発推進派と原発警告派の派閥抗争に巻き込まれ、結局、あのような憶測記事を書く記者を降格するという処分を受けた。

惠は、決して憶測で記事を書いたわけではない。惠の目の前に、被害を受けた子供がたくさんいたのだ。医者も被曝の影響は決して否定できないと言っていたのだ。しかし、因果関係の証明ができない、データがない、理論的な裏付けや科学的な根拠に乏しい点が批判された。批判されても反論出来なかった。

悔しい。

以前、月刊オムツ通信の時に出会った主婦からも、メールや投書がたくさん届いていた。「被曝のことをもっともっと調べて教えてください」と言う内容がほとんどだった。月刊オムツ通信の読者は、惠を支持してくれた。励ましてくれた。それがなによりもうれしかった。

被曝について科学的な根拠の乏しい記事」という批判を受けないようにするために、被曝について一から勉強し直そうと決心した。そして、すぐに行き詰まった。

「100ミリで安全って言うけど、1ミリでも危険だという人もいる。」
「子供は?妊婦さんは?基準値に考慮されているの?」
「500ベクレルの食品はほんとうに安全?」
「1ミリでも危険があるという学者もいるけど信用できるの?」
「セシウムは体に蓄積するのしないのどっち?」

調べれば調べるほど疑問が次々と沸き起こる。

1ミリでも危険だという学者の意見のほうが説得力が感じられる。しかし、問題は、記事を書く時に必ず科学的な根拠や解説で記事を補強しなければならない。それが恵にはできない。できないから記事にならない。全てボツになってしまうのだった。

困り果てて、理のことを思い出した。理の聞けばわかるかもしれない。メールでのやり取りではなく、直接取材して、彼の意見として、記事にできないだろうか。

科学的な根拠を問うには、科学者に取材しなければならないが、それではまったく記事として面白みがない。すでにそういう記事は腐るほどあるではないか。そういうものがあってもなお、被曝について分からない事だらけなのだ。なぜなら、人によって言うことが違うから。。。。

理なら、脱原発活動をする有機野菜の八百屋が語る意見として面白いかもしれない。月刊オムツ通信なら、脱原発運動の現場の声として載せることができる。






惠は、理の部屋いにいた。そこは、古びた7階建ての小さなビルの6階の一室。一階には、理の有機野菜の八百屋があった。



惠「で、結局、100ミリで安全?1ミリでも危険?根拠が分からないわ。新聞記事の内容を科学的な根拠で補強しないと、記事が全て、ボツになってしなうのよ。」

理「100ミリで安全というのは、ICRPの勧告だよ。そして、その勧告は、間違っている。批判的な科学者はたくさんいる。」


「間違っていることの根拠は?」
「ええと、それは、批判的な科学者の意見だよ」


「どっちが正しいのかという判断の根拠は?」
「誠実さだよ。科学者としての」


「誠実だという根拠は?」 
「それは、妊婦さんとか、子供のことを心配している点だよ。安全教授は、そのことを決して言わないで、隠して安全宣伝をしているんだ」


「それじゃあ、ダメなのよ。誠実さじゃダメなの。しっかりした科学的な根拠で記事を補足説明しないと、全てボツなの。」
「そりゃぁー、困ったね。どうしたらいいのは僕には分からないよ」


「それでね、理君の意見なら記事にできるわけ。月刊オムツ通信なら、現場の声を大切にできるから」
「ああ、なるほどね。それで、脱原発の八百屋が語る被曝の危険というわけだ」


「八百屋はいつからやっているの?」
「4年前から」


「その前は何をしていたの?」
「大学を卒業してから、プータロウで、歌手を目指していた」


「これは、取材です。まじめにやって!この前、一緒にカラオケに行った時、もう、ひどい音痴なんで呆れたわ。秋元理は、2001年、東大工学部を卒業後、原発関連会社大手の○○電気株式会社に入社するも、脱原発に目覚め、5年後に退社。現在は、有機野菜の八百屋の店長。肩書きはこれでいい?」
「なんだ知っているじゃない。ん~ん。前の職場の人を裏切るような事になりそうで、いろいろ世話にもなっているし、前職のことは、書かないで欲しいんだよ。それにしてもどこで、そんな事調べたの?」


「私は新聞記者ですからね。そんなことは簡単。27歳、現在は、彼女なし。」
「おいおい、なんだよそれ、彼女いないなんてのも、調べたの?どうやって?」


「下の八百屋の店員さんに1時間前に取材しました。」
「。。。。。。。。。」


「今まで付き合ったといえるような恋愛経験なし。」
「はは、それは違うよ。以前同棲していたことがある。」


「え?それで、その彼女とはどうして別れたの?」
「彼女は、交通事故で死んだ。」


「今でも彼女が忘れられない?」
「ああ、忘れられない。」


「ごめんなさい。関係無いことを思い出させてしまったかしら。言いたくないことは、ごまかさないで、ノーコメントといってくれればよかったのに。」
「いや、別に隠しているわけじゃないし、気にしないでもいいけどさぁ。そんなプライベートなことまでいろいろ取材する必要があるの?新聞記事のための取材とは関係ないじゃないか。」


「ごめんなさい。私。理くんのことをいろいろ知りたかったから。だから。。。。じゃあ、肩書きは、八百屋だけにして、『脱原発活動家、有機野菜の八百屋店長、むっつりスケベ』にするわ」
「なんだよ、むっつりスケベっていうのは」


「むっつりスケベというのは、いま分かりました。さっきいから、理くんは、30秒ごとに、私の太ももに目線が行くからです。」
「だって、きみは、そんな短いスカートだから。。。」


「若い健康な女が若い健康な男の一人暮らしの部屋にいて、まじめに被曝の話ばかりしているのって、おかしくない?」
「え?どういう意味?」


「どういう意味って、自分で少しは考えてよ、私のことが好きかどうかって聞いてるのよ」
「あ?突然、そういう話になっちゃうの?ええと、ノーコメントと言いたいところだが、いや、正直に言うよ。君の太ももはすばらしい。きれいだ。魅力的だよ。しかも、二本もある!ずっと見つめていたい。」


「ちゃかさないで。太ももじゃなくて、私のことが好きかどうかって聞いてるの!」
「好きだよ」


添付1
「原発50キロ福島・郡山の子どもが大量の鼻血・下痢・倦怠感」(東京新聞6.16) 
http://livedoor.2.blogimg.jp/bookkeepingworld/imgs/d/8/d8c868fc.jpg


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