天然ガス

GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)で脱原発

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三菱重工、ガスタービン工場の挑戦

「技術世界一」の厳しい戦い
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20111130/224692/?P=2&ST=nbmag
日経ビジネス編集部 阿部 貴浩  【プロフィール】 バックナンバー2011年12月6日(火)1/2ページ
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 11月22日、三菱重工業の高砂製作所(兵庫県高砂市)は、快晴に恵まれていた。建屋の1つに入ると、ヘルメットにゴーグルを着けた技能訓練生が、様々な作業に取り組んでいる。来訪者に気づくと、口々に「ご安全に」と言葉をかけてくれた。これは三菱重工の工場で広く使われている挨拶の言葉だ。

【GTCCGGJ】




 この建屋は「ものづくり教育センター」として使われており、現場に出る前の作業者が1年半にわたり訓練を受ける。切削や電気溶接などの技能を取得して、最後には高度な課題が与えられる。監督者の1人は「卒業試験のようなもの。課題に合格しないと現場に出さないと脅している」と笑みを浮かべた。

 高砂製作所は様々なタービンを生産する三菱重工の中核工場だ。生産するタービンの6割強がガスタービンで、3割弱が蒸気タービンになる。決算のセグメント項目で「原動機」と表されるタービン事業は、全体の営業利益の8割以上を稼ぎ出し、三菱重工の屋台骨を支えている。

発電効率は世界最高

 ガスタービン発電機は、圧縮空気を燃料となるガスと混合して燃焼、タービンを回転させ発電する。飛行機のジェットエンジンと基本的な構造は変わらないが、ガスタービンは廃熱を回収して蒸気タービンも回すことで、エネルギー効率を高めている。ガスの燃焼温度を上昇させるほど効率が向上するといい、同社が開発した「J形」という最新鋭の機種は、燃焼温度1600℃と世界最高の温度を達成した。蒸気タービンと合わせた発電効率は60%超と、こちらも世界最高になる。


三菱重工は世界最高効率のJ形ガスタービンを開発した
 原発事故によって、国内外で原発の新設計画は延期・凍結されている。この代替電源になり得るのが、ガスタービン発電機だ。J形の出力は67万キロワットで、100万キロワットとされる原発に比べても見劣りしない。初期投資は原発の3分の1程度と見られ、設置場所の選定も比較的、容易だ。実際に原発事故後に代替電源として、東京電力、東北電力へ5台のガスタービン発電機を緊急供給している。

 脱原発の流れに後押しされ、さぞや工場内は忙しいに違いない。こうした期待を持って、ガスタービンの組立工場にお邪魔すると、思ったよりも静かだ。3台ある最終組み立て場も、1台は空いているように見える。タービンブレードの取り付けや、本体の切削加工でも淡々と作業が進行していた。素人が見ただけでは繁閑の具合は分からないのだろうと思っていたが、工場見学を終えたところ、安藤健司・高砂製作所長は「お気づきになったかもしれませんが、現在の稼働率は高くありません」と教えてくれた。ガスタービンの生産能力は年間36台。しかし、現在の稼働率は50%程度だという。


2011年12月6日(火)2/2ページ
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 ガスタービンは受注から納期まで10カ月程度かかるため、現在、生産しているのは、震災前に受注したものだ。今年度の受注実績は内定を含めて17台だという。来年3月までの年間では25台程度になると見込んでいる。これは、前年度と比べて、ほぼ横ばいの水準だ。「来年度にはもう少し増えると見ている」(安藤所長)というが、特需到来とは、ちょっと言いづらい。

 稼働率が低いのはなぜか。最大の理由は円高だろう。ガスタービン発電機の競合相手は米ゼネラル・エレクトリック(GE)と独シーメンスだ。2010年度の実績でシーメンスが46%、GEが35%の世界シェアを握っており、三菱重工は13%で第3位になる。生産規模も販路も海外2社の方が大きいうえに、現在の円高では日本勢は価格面で圧倒的に不利になる。1ドル=77円台の為替レートでは、「2、3年前と比べて2割程度、受注価格が上昇してしまう」(三菱重工幹部)。一方でライバルはドル安、ユーロ安を背景に価格競争力が高まっている。入札で競合した場合、三菱重工は価格面で圧倒的に不利になる。

納期短縮で生産性を向上

 このハンディを覆そうと開発したのが、世界最高効率のJ形ガスタービンだ。同じ燃料費で多くの電力を供給できる経済性を売りに、新規顧客を開拓する。さらに円高対策として、米国にガスタービンの新工場を建設中だ。部資材も可能な限り現地調達して、ドル建てのコストで生産できるようにする。2013年度から出荷を始める予定だ。

 もちろん現場も努力を重ねている。「時間のかかる工程を専用ラインにして、生産効率を向上させた」と長島恭郎・高砂製作所副所長は話す。ガスタービンの受注から納入まで、2008年は10カ月かかっていた。しかし、工程間の滞留時間を短くしたことで2011年は7カ月となった。2013年には6カ月にまで短縮する計画だ。納期が短くなれば工場で生産できる台数が増え、コスト競争力が高まる。円高でも海外勢と戦えるだけの、競争力を身につけようと必死だ。

 海外生産、海外部品の調達、そして工場の生産性向上。三菱重工は円高対策として、およそ考えられるすべての手立てを打っている。それでも、現時点では、脱原発の流れを十分につかみきれていない。追い風が吹いているはずのガスタービン発電機でも厳しいのなら、自動車や電機など、他の製造業はなおさら厳しいだろう。

 三菱重工は世界シェアを30%以上に高め、ガスタービン発電機で世界一となる目標を掲げている。「技術力なら、今でも世界一だ」(内田澄生・高砂研究所長)という努力と自信を、売上高の拡大という結果につなげられるだろうか。製造業のまじめな取り組みが報われることを願いつつ、高砂製作所を後にした。

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