天然ガス

GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)で脱原発

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【天然ガスGGJ】 ロシアと西欧直結、天然ガス新輸送管が稼働

 【ベルリン=菅野幹雄】世界最大の天然ガスの埋蔵国であるロシアと西欧をバルト海経由で直結する海底パイプラインが完成し、8日に関係国の首脳がドイツ北部で稼働式を開いた。原子力発電所の稼働をやめるドイツがガスへの依存を強めるなかで、欧州とロシアのエネルギー協力拡大の柱となる。一方で頭越しで進められた形の供給網の建設に中・東欧が反発。ロシアとの急接近には欧州内の警戒感も根強い。
http://www.nikkei.com/news/latest/article/g=96958A9C9381959FE2EAE2E7E68DE2EAE3E3E0E2E3E39494E3E2E2E2






 「ノルド・ストリーム」と呼ぶパイプラインの終点となるバルト海沿岸の独ルプミンで開かれた式典で、ロシアのメドベージェフ大統領は「ロシアとEUの協力に新たな一面が始まった」と発言。ドイツのメルケル首相は「持続的で安定したロシアとの協力を将来も続けていく意志を示した」と表明した。フランスのフィヨン首相、オランダのルッテ首相や欧州連合(EU)のエッティンガー欧州委員(エネルギー担当)も列席した。

 パイプラインはロシアのサンクトペテルブルク西方から独北部までの1224キロをバルト海の海底経由で結ぶ。2005年に着工が決まり、総投資額は74億ユーロ(約8000億円)。1本目の輸送管を10年4月から1年余りの工期で完成させた。ロシアのガスプロムが51%、独BASF、エーオンやフランス、オランダのエネルギー関係企業4社が残りを出資した事業会社が運営する。

 ▼「政治リスク」回避 12年末に803キロの第2輸送管が稼働すると、2600万世帯分に相当する年550億立方メートルのガスをロシアから西欧に供給できると事業会社は説明している。ロシアからEUに対するガス輸出の3分の1がバルト海経由に切り替わる計算だ。

 西欧にとって、海底を通した新たな輸送管はガス供給を巡る「政治リスク」の回避につながる。従来、ロシアからのガス輸送網は旧ソ連諸国を経由する大陸ルートだけだった。09年初めにはガス価格交渉の難航でロシアがウクライナへの供給を一時停止し、通り道をふさがれた西欧もガスの供給不足に見舞われた。

 欧州内のエネルギー政策の転換もプロジェクトの重要度を高めた。特に日本の福島第1原発事故を受け22年までに国内原発を全て停止すると決めたドイツは、自然エネルギーの強化と並んで地球温暖化への影響が比較的小さいガスをエネルギー代替の柱に据えた。事業を進めたシュレーダー前首相の親ロシア路線に批判的だったメルケル政権も、ロシアとの協力強化に急傾斜している。

 ▼「独り占め」懸念 一方、自国を迂回されるような供給網の整備に、EU内外の中・東欧諸国は批判的だ。ロシアから見た供給網の重要度が下がるウクライナや対ロ感情が厳しいポーランド、バルト諸国の間には、経済力の豊かな西欧が天然ガスの取引を「独り占め」してしまわないかとの懸念が強い。

 12年の次期大統領選でプーチン首相の返り咲きが事実上確定し、独裁色を強めるロシアの政治体制に対する欧州の疑念も根強い。経済活動や国民生活の命脈である供給管の建設を通じてロシアへの依存を高めれば、将来の関係悪化によりエネルギー安全保障が揺さぶられるリスクも生まれる。欧州はジレンマを抱えた格好だ。


ロシア:ガスの新パイプラインが稼働 欧州へ直接輸送
http://mainichi.jp/select/world/europe/news/20111109k0000m030059000c.html
 【ベルリン篠田航一】ロシアの天然ガスをバルト海底経由でドイツに輸送する欧州向けパイプライン「ノルド・ストリーム」が8日、稼働を開始した。ウクライナなど陸続きの国を迂回(うかい)し、欧州に直接、ガスを送る。

 新パイプラインは露ブイボルクと独グライフスワルトを結ぶ全長1224キロ。総工費74億ユーロ(約8000億円)で、ロシア政府系企業ガスプロムが51%を出資し、独仏、オランダの企業も事業参加する。

 ロシアが欧州向けに輸出するガスの8割はウクライナのパイプラインを経由するが、近年のガス価格を巡るロシアとウクライナの摩擦により、欧州へのガス供給が滞る事態が度々生じていた。新ルート開通は欧州にとって安定的にガスを確保できるメリットがあり、ロシアにとっては引き続き欧州市場の権益を維持する狙いがある。

 ただ、欧州連合(EU)は天然ガス需要の約25%をロシアからの輸入に頼っていることから過度なロシア依存への警戒も強く、現在、中央アジアからロシアを迂回してガスを調達するパイプライン「ナブッコ」の建設も計画している。

 独北部の開通式典でメドベージェフ露大統領は「欧州は債務危機を乗り越え、ロシアと共に多くの事業に取り組めると信じている」と述べた。
毎日新聞 2011年11月8日 20時11分(最終更新 11月8日 21時51分)




露ガス供給 欧州掌握狙い中継国回避 独向け新パイプラインきょう稼働
2011.11.7 20:57 (1/2ページ)[欧州]
http://sankei.jp.msn.com/world/news/111107/erp11110720550006-n1.htm
 【モスクワ=遠藤良介】ロシアからドイツに天然ガスを輸送するバルト海底の新パイプライン「ノルド・ストリーム」(北ルート)が8日、稼働する。ソ連時代からの基幹送ガス管が通るウクライナなど中継国を回避し、ロシアから欧州諸国に直接、ガスを送る新たな供給路だ。ロシアは過去にウクライナとの対立から欧州向けガス供給を停止して国際的な批判を浴びた経緯があり、欧州市場で資源供給国としての信頼とシェアを確保する狙いがある。

 北ルートはロシア北西部とドイツ北東部を結ぶ約1220キロで、主に西欧諸国向けにガスを輸送する。露国営天然ガス企業「ガスプロム」が51%、残りをドイツ、フランス、オランダ企業が出資して敷設された。

 8日には、メドベージェフ露大統領やメルケル独首相らが出席し、ドイツ側で稼働式典が行われる。

 北ルートの輸送能力は来年、第2送ガス管の併設が完了すれば年間550億立方メートルに倍増する予定。露ガスプロムが昨年、ドイツに供給した350億立方メートルを大きく上回る規模となる。

 北ルートが実現した背景には、ロシアとウクライナの間で2006年と09年に起きた“ガス紛争”がある。ロシアは当時、ガス価格引き上げをのまないウクライナの親欧米政権を懲罰しようとしたが、同国経由の送ガス管を使う欧州諸国にも大きな影響が出てロシアの信用は失墜した。


2011.11.7 20:57 (2/2ページ)[欧州]

 ロシアとしては、近隣国との関係で天然ガス輸出の8割を占める欧州市場まで失うのは得策でない。ロシアは中継国回避の必要性を強調し、EU側も安定供給を望んだことから北ルート建設に弾みがついた。

 また、ロシアには近年、EUがアルジェリアなどからの液化天然ガス(LNG)調達を増加させ、ロシア産天然ガスのシェアが輸入の約26%まで低下しているとの懸念材料があった。欧州で天然ガスの一種「シェールガス」の開発が本格化すればロシアの存在感はさらに低下するため、新送ガス管で長期的に欧州市場を掌握する狙いがある。

 だが、北ルート敷設では利害の一致を見たロシアとEUも、今後の方針をめぐっては思惑が食い違う。

 EUはエネルギー安全保障の観点から資源供給元の多様化を目指しており、ロシアを迂(う)回(かい)して中央アジアや中東諸国の天然ガスを南・東欧に輸送する新送ガス管「ナブッコ」を計画。欧州市場での立場を強めたいロシアは自国から黒海海底を経由して競合する送ガス管「南ルート」の計画を打ち出し、EU構想を切り崩すべく激しい駆け引きを続けている。

 北ルートをめぐっては、EU内でも既存の送ガス管でロシアにガス供給の命運を握られ続けるバルト三国やポーランドから「欧州分断策だ」と警戒の声が上がってきた。ウクライナも「独占的中継国」の立場を利用してロシアの圧力に抵抗することが難しくなるため、旧ソ連・東欧諸国でのエネルギー安保をめぐる議論が注視されている。

欧州パイプライン


| 天然ガスニュース | 23:01 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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