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GTCC(ガスタービンコンバインドサイクル)で脱原発

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商船三井、「1000億円買収」を見送るまで【天然ガスGGJ】

2011/10/14 6:00
http://www.nikkei.com/markets/kigyo/editors.aspx?g=DGXNMSGD1302WN13102011000000&n_cid=DSTPCS007
 商船三井が大型M&A(合併・買収)を見送った。対象は欧州海運最大手A・P・モラ-・マースク(デンマーク)の液化天然ガス(LNG)輸送船事業。世界最大規模の輸送船団、日本への安定供給、新興国でのビジネスチャンス、――。実現すれば1000億円規模の大型案件だったが、商船三井は先月末、急きょマースクとの交渉を断念。代わって丸紅・カナダ海運大手の連合が約14億ドル(約1070億円)で買収することが決まった。






 4月下旬、ロンドン。「どうやらマースクがLNG輸送船事業から撤退するらしい」。すべては商船三井のロンドン駐在員が東京・虎ノ門の本社につないだ一本の電話で始まった。マースクは衣類や機械など幅広い製品を積むコンテナ輸送船事業の世界最大手。LNG輸送船、石油・ガス採掘なども手掛けるが、「本業」に経営資源を集中する戦略を進めている。5月11日の2011年1~3月期決算発表と同時にLNG輸送船8隻の所有権益を売却する方針を示唆。売却希望額は17億ドル程度(約1300億円)にも上るとみられていた。

 「エネルギーの安定輸送こそ使命」「千載一遇のビジネスチャンスだ」――。商船三井の社内はにわかに活気づいた。というのも、10年に2億2000万トンだったLNGの世界輸送量は11年に2億5000万トンにまで増える見通し。福島第1原子力発電所事故をきっかけに欧米でも原発からLNGにシフトする動きがあり、20年には4億~4億5000万トンに拡大するとの試算もある。商船三井は全世界で74隻を運航する、世界最大規模のLNG輸送船企業だ。マースクの事業を買収すれば資源・エネルギー輸送船事業でライバルの日本郵船を一気に引き離せる。

 とはいえ、今から新しいLNG輸送船を発注すれば、1隻150億~200億円規模と、鉄鉱石輸送船や自動車輸送船の約2倍の高額投資になる。しかも船舶の建造期間は2~3年かかる。


 商船三井は6月には複数の銀行と買収に必要な資金の調達手法の検討に入った。7月には為替が1ドル=80円を突破。急激な円高で、ドル建てならば1000億円規模の企業買収に「割安感」さえ漂い始めた。

 ところが8月以降、商船三井は次第に慎重姿勢に傾いていく。8隻の採算性が課題だった。8隻のうち5隻は、あらかじめ運賃と積み荷を保証した長期輸送契約が付いている。世界最大のLNG輸出国カタールなどとの契約が中心で安定収益源になるが、商船三井が期待したほどの利益率ではなかったとみられる。マースクの「言い値」だと、投資回収期間も目安となる10年程度より長引く可能性があったようだ。

 長期輸送契約の一部にイエメンのLNGプラントが含まれていたのも波乱要因だった。同国のLNGプラントを巡ってはフランスの石油大手トタルが3月、政情不安を理由に顧客にガスの供給が滞る可能性を示唆。「万一、契約が打ち切られれば(積み荷がなくなって)船が浮いてしまう」。商船三井はロンドンの駐在員を中心に中東・北アフリカ情勢の分析を急いだ。8月下旬にはリビアで40年あまり続いたカダフィ政権が事実上崩壊。シリア、イエメンにも民主化運動が飛び火する可能性が強まっていた。

 長期輸送契約の付いていない、残る3隻の採算性も評価が難しかった。この3隻はLNGと船舶の稼働状況をにらみながら短期の航海ごとに運賃が決まる仕組みだ。足元のLNG輸送船の市況は1隻当たり1日10万ドル超。昨年末から7割急騰しているが、今後もこの水準が続く保証はどこにもない。実は商船三井は 00年代初め、輸送契約が固まらないうちにLNG輸送船2隻を発注。当初見込んでいた米国のLNG需要が想定ほど伸びず、赤字運航を余儀なくされた苦い経験がある。


 そして9月30日深夜。「ウチの資産査定と(マースクの売却希望金額は)300億円は開きがある」。マースクとの交渉期限を控え商船三井が出した結論だった。折しも欧州の金融・財政不安を引き金に世界経済が変調を来し、商船三井の12年3月期連結経常利益は前期比7割減の350億円から一段と下振れる可能性が強まったことも一因とみられる。

 10月4日。東京都内でカタール工業大臣主催のパーティーが開かれた。資源・エネルギーや海運の関係者が参集し、会場はマースクのLNG輸送船事業の話題で持ちきりになった。「丸紅・カナダ社連合と(ノルウェーのタンカー大手)ゴーラーの一騎打ちになりそうだね」「(買収を検討していた)ほかの大手商社も断念したらしい」。早耳筋のざわめきをよそに、商船三井幹部の表情に迷いはみられなかった。

  13日、丸紅はカナダ社と組んで、約14億ドル(約1070億円)で買収すると正式に発表した。12年3月期に過去最高益を更新する見通しの丸紅にとって、LNG輸送船事業への本格参入は成長への布石となる。海運業界を取り巻く収益環境がもう少し良いときであれば商船三井が買収に踏み切っていた可能性も十分にあっただろう。商船三井にとって「逃した魚は大きかったのか」――。現時点では結論はまだ誰にも見えない。

(清水崇史)


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